白内障
白内障は「しろそこひ」と呼ばれている病気です。
目の中で、カメラのレンズにあたる部分を水晶体と呼びますが、水晶体が濁ってくる病気を白内障といいます。
白内障は年をとるとなりやすい病気で、40歳から始まる方もいます。
他の原因として、外傷によるもの・先天白内障・他の目の病気に続いて起こるものなどが挙げられます。
症状は、目のかすみ、物が二重に見える、まぶしく見えるなどの症状が出現します。
視力も低下してきます。 手術技術の進歩により現在では良好な視力が回復できるようになりました。
●白内障手術について
白内障の初期では点眼薬で進行を遅らせることができます。 進行した白内障に対しては、濁った水晶体を手術で取り除き、眼内レンズを埋め込む方法があります。 最近の手術は創(きず)から超音波の力で水晶体を吸い出し、残した薄い膜の中に眼内レンズ埋め込むという方法が主に行われています。 慢性にくる開放隅角緑内障は、自覚症状がないため、気が付かない間に発病し、進行する場合が多いです。
●眼内レンズについて
眼内レンズ種類には、紫外線を吸収するタイプ・サングラスのように少し色がついたもの・柔らかい材質のもの・遠方も近方も見える多焦点型のものなどがあり、年齢や目の状態などに応じて使い分けられています。
●手術後の見え方と注意点
白内障手術の後は、青みがかかって見えるという自覚される場合があります。 手術後1、2週以内によく起こりますが、害はなく多くは経過とともに感じなくなります。 術後一定期間は医師が処方した点眼薬をつけ、目をこすらないようご注意ください。
●手術後の合併症と注意点
白内障手術は視力を回復することができる安全な手術となりましたが、手術後に合併症を起こすことがあります。
眼内レンズを支えている袋の後ろが手術後1~2年で濁ってくる後発白内障といわれるものですが、特殊なレーザーを用いることで治療できます。
稀ですが、網膜剥離や術後感染性眼内炎など、重篤な合併症が起こることもあります。
●最後に
白内障は目の病気の中で最も多い病気のひとつとなりました。白内障手術は日々の進歩で、安全な手術となりました。 目のかすみや視力が落ちたと感じる方は、松原眼科へご相談ください。 薬で眼圧を調整することができない場合や、視野狭窄が進行する場合は、房水の新しい出口を作る手術をしなければなりません。レーザー照射は通院で可能です。 レーザーでも効果がなければ入院手術が必要です。